AORとは何ぞや?
2005年 07月 31日
音楽のジャンルの一つである、AOR。でもCDショップに行っても、この表記での陳列コーナーはない。大方の場合、ロックに分類されている。
さて、この音楽のジャンルである、AORは"Adult Oriented Rock"の省略形であり、「大人向けのロック」を意味するが、アメリカでは、同ジャンルは、"Adult Contemporary"という呼称で呼ばれている。
そもそもAORとは、Pink FloydやYESなどの、シングルではなく、「アルバム」を重視した作品群を意味するジャンルを"Album Oriented Rock"と呼んでいた。
そして、その聴き心地良く、爽やかなサウンドだったため、音楽の解釈が様変わりし、"Adult Oriented Rock"として、日本に定着するようになった。
だから、そのサウンドを表現する言葉としては、「爽やか」、「お洒落」、「洗練された」、「大人向き」は洋楽、邦楽を問わず、AORとして分類されているようだ。
しかし、先日、邦楽のAORコンピレーションCDのパッケージを見ていて、その収録曲が、どう考えてもAORではなく、単なるポップスだろう?と思ったので、今回の考察をしてみた訳だ。
日本のアーティストで、AORに呼ぶに相応しいアーティストでも、邦楽では、「シティ・ポップス」と呼ぶべきだと、思うこともある。
それに大体CDのジャケットとしては、「海・青空・夜景」を用いた物が多いと思う。
洋楽のAORアーティストの代表格と言えば;
・Boz Scaggs
・Bobby Caldwell
・Jino Vanelli
・Christopher Cross
(グループ)
・TOTO
・Steely Dan
・Airplay
だろう。
そして仮に、日本人アーティストでAORと呼ぶに相応しいのは;
・寺尾 聡
・山下 達郎
また日本のシティ・ポップスは、(個人的好みで);
・角松 敏生
・杉山清貴&オメガトライブ
・スターダスト・レビュー
では、ないかと思う。
と、言う訳で、AORとシティ・ポップスとは似て非なるものではあるけれども、どちらも、お洒落で、洗練されていて、聴いていて心地よく、爽やかな音楽であると言う結論にたどり着いた訳だ。