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音楽にまつわるあれこれ


by august_moon
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小田和正が影響を受けた、Simon & Garfunkle

ブックエンド
サイモン&ガーファンクル

小田和正がSimon & Garfunkleの影響を多大に受けたことはもう既に多くの人に知られていることだけれども、、3月1日にYESのブログネタを書いた時に、ご縁のあったれみわんさんから、貴重なコメントを頂いたので、ちょっとこの小田和正(元オフコース)とSimon & Garfunkleという二つのグループの意外な共通点をちょっと検証してみた。


オフコースが1975年にリリースしたアルバム、「ワインの匂い」の中で、何とも珍しいタイトルの楽曲、「老人のつぶやき」というのがある。この曲は、年老いて間もなく死を迎える老人が若い頃を回想し、若かった頃に好きだった女性のことを想い出すという、一応、人生+ラブソングなのだけれども、この楽曲の作詞・作曲を担当した小田和正は、Simon & Garfunkleが1967年に発表したアルバム、"Bookend"の中の"Old Friends"という曲に影響を受けたのではないかという説(推測)が持ち上がってきた。

この"Bookend"というアルバムは、「人の一生」を描いたアルバムで、全米1位を取得したアルバムだけれども、その中の"Old Friends"(邦題:「老人の会話」)にヒントを得たのではないかと…。

この曲は、70歳を迎える長年の親友同士の心境を描いた曲で、公園のベンチで肩を寄せ合って、想い出を共有し、死への恐怖をも分かち合う、というテーマなんだけれども、かなり高い確率で、小田和正は、この楽曲にインスパイアされ、「老人のつぶやき」という楽曲を書き上げた可能性がある。


そしてもう一曲思い当たるのが、"Save The Love Of My Child"という子供について歌った曲があるのだが、小田和正は1979年に「生まれ来る子供たちのために」という曲を発表している。

オフコース時代、もしくはソロになってからの小田和正の楽曲の中でも、この「老人」や、「子供」という言葉を曲のタイトル、もしくは歌詞の中に用いているのは、他には(多分ないはず…)。


というわけで、「小田和正は絶対に"Bookend"のアルバムを聴いていた!」という結論でまとめたいと思う。
by august_moon | 2005-03-06 09:16 | 邦楽