ポップ・スターにして天才的作詞家、森高千里
2005年 07月 21日
最近、「GET SMILE~日本青年館ライヴ~」という、1987年のライヴDVDを見続けていたので、急に彼女にスポットを当ててみたくなった。ライヴ映像はやはり時代を感じさせる。Gジャンや革ジャンを着ていたり、サウンド的にもヤマハのDX7がメインだったり、ベースもスラップ奏法だったり・・・。
彼女が歌謡番組で衝撃的なインパクトを与えたのは、南沙織のカバー曲「17才」を歌ったあたりからだろうか?超ミニスカートで美脚を披露していたのもあの頃だったかも?
彼女は4枚目のアルバム「非実力派宣言」でヒットしてから、スターダムにのし上がり、本当に彼女の個性を発揮しだすようになったのはそれからだったと記憶している。
なんと言っても彼女には天才的とも言える言語センスがあって、タイトルだけでもインパクトのある楽曲を多く作詞した。ちょっと思い出すだけでも、「臭いものにはフタをしろ!!」とか、「ハエ男」とか、「私がオバさんになっても」とか、「ロックンロール県庁所在地」とか…。でも一方では、「雨」とか「渡良瀬橋」なんて名曲も残している。
ちなみに彼女はライヴ・ステージでは、キーボード・ソロを弾いたり、エレクトリック・ドラムをかっこよく叩いていたりしているが、彼女は3歳からピアノを習っていて、高校時代にはバンドを組んでドラムを叩いていたとのこと。好きなアーティストは「レベッカ」だったとか。またデビュー前には、「ヤマハ・ポピュラー・ミュージック・スクール」のボーカル科でレッスンを受けていた。
彼女のような独創的な作詞をするアーティストって、最近いないように思える。それがきっと森高千里の強烈なアイデンティティーであって、魅力なのだろう。