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音楽にまつわるあれこれ


by august_moon
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平松愛理 「おひさっ!平松愛理コンサート」 2002年4月11日 渋谷公会堂_c0026024_427130.jpg

【演奏曲目】
1. 素敵なルネッサンス
2. あなたに出逢えてよかった
3. 月のランプ
4. おしえて神様 (リクエスト第3位)
5. 虹がきらい
6. 戻れない道
7. 追伸
8. 友情
9. 朝のホームで
10. 結婚しようよ
11. 部屋とYシャツと私 (リクエスト第5位)
12. 青春のアルバム
13. Single is Best !?
14. マイ セレナーデ
15. もう 笑うしかない (リクエスト第2位)
16. 最後の音符
 ~アンコール~
17. You Are Mine(CD未収録) (リクエスト第1位)
18. Cresent Moonshine
 ~アンコール~
19. I Sing (リクエスト第4位)

 実に6年振りになるという彼女のコンサート。「渋谷公会堂だけはどうしてもやりたかった」とMCで言っていた彼女。今回のライブをもってしばらくの休業宣言をした。ポップなサウンドと、かわいらしい乙女心を歌詞にした曲で、明るく元気にステージを飛び回っていた彼女だが、アンコール後のMCで彼女は衝撃的な告白をした。1989年のデビュー当時から子宮内膜症を患い、昨年の6月には子宮と右側の卵巣を摘出したと言う。そしてその後12月に、乳ガンの手術を受けたことを報告した。

 彼女は「夢や希望をみんなに与えなければならない仕事をしているのに、自分に嘘をついて、このまま偽り続けていくのが辛い」と言っていた。「何だかキチキチマシーンのような体で、心や体の痛みをこらえて走ってきたけど、このまま走ろうとすると、どんどん体がバラバラになっちゃうような気がして・・・」というようなことも言っていた。だから「きちんと走れるようになれるまで、ごめんなさい!休ませてください!」と深々とファンに頭を下げた。
 
 コンサートの中盤はアコースティック形式で演奏された。これも彼女の体調、体力を気遣っての構成だったのかもしれない。それと彼女が重大発表をする前に、「実はみんなの顔を見てから話そうかどうしようか迷っていたいたんだけど・・・」とギリギリまで悩んでいたことを告げた。でも彼女は「今まで誰にも言えなくて、心苦しかったのが本音。みんなの顔を見たら言っちゃった!」と明るく振舞った。
 
 第一アンコールではガンになっていなければ書けなかったという未発表曲、"You Are Mine"を披露。これは彼女がテレビドキュメンタリーで取り上げられた際にワンコーラスだけ流れた未発表曲であるにも関わらず、ファンのリクエスト第1位だった。客席には彼女のサウンド・プロデューサーである旦那さんの清水信之さんと一人娘の初一音ちゃんも来ていたらしい。「♪笑顔をくれてありがとう 優しさをありがとう 叱ってくれてありがとう・・・」という歌詞は、まさに闘病生活を支えた家族へのメッセージだと思った。
 
 そして第二アンコールでは、「自分が歌う理由を曲にした」という"I Sing"をピアノ弾き語りをした。でも途中で彼女は涙して、最後のフレーズを歌いきった。「♪泣けるって事はこうでいたい自分 決して本当はまだ諦めてないから 同じ想いの人に必ず届くはずと 明日も歌ってゆく」。CDではポップなアレンジのこの曲だが、MCの後に彼女の本心を知ってから尚更、歌詞の、ファンへのメッセージの深さを感じた。気が付いたら自分も涙していた。
 
 復帰時期は未定だけど、「曲は書きつづけているから復活したらまた応援してください」というメッセージを残して幕が下りた。

 MCばかりが印象に残ったコンサートだったけど、自分は「素敵なルネッサンス」「月のランプ」「部屋とYシャツと私」「もう笑うしかない」という耳なじみの曲が聴けてよかった。それと今回のコンサートはインターネットで事前に「歌ってほしい曲ベスト5」というアンケートを行って、ファンのリクエストに応える形で、選曲が決定されたらしい。

 コンサートの後日、彼女の公式ホームページの日記にはこう書かれていた;
「昨日のコンサートに来てくれた人、本当にどうもありがとう。言葉にできないくらいの沢山の気持ちをうまく表現できない自分が悔しいです。渋公までは・・・と、その一念だけでなんとか頑張ってきました。嘘をつくつもりじゃなかったんだけど健康なふりをして偽っていた私をどうぞ許して下さい。ずっと心苦しかったです。ごめんなさい」と書かれていた。
# by august_moon | 2009-06-28 04:34 | エピソード
SMエンタテイメント SHOWCASE LIVE 2001年8月24日 ZEPP TOKYO_c0026024_4215779.jpg

【演奏曲目】
Fly To The Sky
1. I Want You I Need You
2. The Promise
3. Maybe God Knows

S.E.S.
4. Be Natural
5. I Will
6. Love
7. I'm Your Girl

Kang-Ta
8. Rainy Day
9. Polaris
10. My Life

BoA
11. Amazing Kiss

神話
12. Wild Eyes
13. Falling In Love
14. Hey, Come On !

 大手レーベル、エイベックスが、日本でのK-POPS(韓国ポップス)市場を開拓しようと、韓国の大手プロダクション、SMエンタテイメントと契約し、所属アーティストを日本でお披露目した、今回の"SM Entertainment Showcase Live"。

 2002年には韓日共同開催のワールドカップもあることから、近年韓国と日本との芸能・文化交流も盛んになってきている。

 来日したのは、Fly To The Sky、S.E.S.、Kang-Taそして、韓国のSMAPとも言うべき、神話。多くのファンが空港までお出迎えに行くほどの熱狂ぶりだった。またSMエンタテイメントのビッグ・スターたちが、一同に会することなど滅多にないので、遥々韓国から今回のステージを観にきた熱心なファンもいたほど。

 今回のステージで自分のお目当てだったのは女性3人組のユニット、S.E.S.。かつては日本でも活動し、MISIAを手掛けたサウンド・プロデューサー、島野聡による楽曲提供を受けていた実力派。ファンクラブとエイベックスの取り計らいもあって、ファンクラブのメンバーは最優先で会場に入場することが出来、最前列を埋め尽くした。

 トップバッターだったFly To The Skyのステージが終わって、いよいよS.E.S.の出番。明るかったステージが再び暗転して、ステージ脇のモニターに彼女たちのプロモーション・ビデオがダイジェストで流された。彼女たちの登場を待ちきれないファンたちは、一丸となって「S.E.S. ! S.E.S. ! S.E.S. ! S.E.S. !」と、S.E.S.コールを。

 美しいプロモーション・ビデオの数々の上映が終わった後に、会場には「続いてのアーティストは・・・S.E.S.」のアナウンスが。そして次の瞬間、真っ暗なステージにスポットライトがあたり、三人が登場。ステージ上段から手を振りながら降りてくる、彼女たち。

 1曲目は、4集(4th Album)"A Letter From Greenland"から、アーバン・ジャズ調の"Be Natural"。

 クールに一曲目を終えた後で、「アンニョンハセヨ S.E.S.スミダ」(こんばんは、S.E.S.です)と、最初のMC。久しぶりに日本のステージに立った彼女たち。ファンからは「お帰り~っ」の声が。来日前に体調を崩していたバダには、「バダちゃん、大丈夫~っ?!」との声もあがり、「本当にありがとうございます。嬉しいです」と、日本語で挨拶してくれた。
 
 ユージンは得意の英語で挨拶。"Hello, everyone. It's very very nice to meet you all, and I'm sure that we can have a great time today, together... Let me speak some Japanese."(皆さん、こんばんは。皆さんに会えてとっても嬉しいです。今日は一緒に最高の時を過ごせると思っています。少し日本語をしゃべらせて下さい)。と、言った後に、「本当に、お久しぶりに、え~、皆さんと会えて、嬉しいです」と、これまたかわいらしい日本語を話してくれて、会場からは「すげ~っ!」と、歓声が上がるほどだった。

 そしてシューの日本語は相変わらず流暢なものだった。日本から韓国まで応援に駆けつけたファンへの感謝の言葉を述べ、「今日、本当に楽しい時間を送ってもらえたら嬉しいなと思ってますし、私たちも一生懸命頑張るので、最後まで、楽しい時間を送って帰って下さい。ありがとうございます」と、SMエンタティメントを代表するような、日本語でのMCを行った。

 続いて2曲目は、いつも歌う時、愛を込めて歌うという、"I Will"という、美しいバラード曲をしっとりと披露してくれた。バダのソウルフルで、伸びやかなボーカルがとても印象的な一曲だった。

 歌い終わって次の曲紹介に行く時に、シューが「今度の曲は、Kang-Taさんです」と、早とちりしてしまい、「もう一曲ありますよ~っ」と、突っ込まれて、「ごめんなさい・・・。違う。あの、ちょっとした冗談でした。予告をしただけです・・・」と、謝る、愛嬌のある場面も見られた。

 そして最後の曲となる、ポップなナンバー、"LOVE"を歌ってくれた。この曲は、オリジナルの韓国語バージョンで披露してくれたが、日本でも藤井フミヤが日本語の歌詞をつけて発売になったものだ。

 歌い終わり、三人で最後のキメのポーズを決めてから、最後のMC。「ありがとうございました。楽しかったですか?」と、挨拶をし、ユージンが締めようとした時、バダが「まだ、まだ。違う、違う」と、いきなり発言。バダと顔を見合わせるユージン。ユージンは「何、何、何・・・」と戸惑いを見せた。バダが韓国語で話し始め、シューがすかさず日本語に通訳してくれのは、「寂しいから、もう一回ライブ・・・」。会場からは歓声が沸き起こった。そして、「ハイ、分かりました。Are you ready ?! 私たちはreadyじゃない・・・。ハイ、すいません。・・・私たちのデビュー曲の、"I'm Your Girl"、アカペラでいきます・・・」と、なんとも嬉しいハプニング。サビのワン・コーラスだけだけど、とても美しいハーモニーを聴かせてくれた。

 そして次のKang-Taを紹介して、彼女たちは、舞台の袖に帰っていった。

 SMエンタテイメントの実力を日本に知らしめたS.E.S.。でも今日の目玉はそれだけではなかった。特別ゲストとして、現在日本で活躍中のBoAが登場。"Amazing Kiss"を歌い、バックダンサーと共に、華麗なダンスを披露してくれた。

 すでに数年前に、いち早く日本進出を果たしたS.E.S.。韓国と日本との掛け橋となった、先駆者とも言えるだろう。彼女たちの存在がなければ、今のK-POPSブームは無かったかも知れないと言っても、過言ではないだろう。
# by august_moon | 2009-06-27 04:23 | エピソード
飯島真理 「コンサート2001 Right Now」 2001年7月12日 ON AIR EAST_c0026024_485314.jpg

【演奏曲目】
1. Right Now
2. More Than Yesterday
3. Give It One More Chance
4. You Don't Love Me
5. I Love You, I Don't Love You
6. 愛・おぼえていますか
7. シグナル
8. いつものパーティー
 ~ビデオ上映~
9. Sayonara
10. Sing For Me
11. にぎりしめたジェラシー
12. Love is a miracle
13. Free Style
14. GAMBARE !
15. Rained Again
 ~アンコール~
16. Take It Easy
 ~アンコール~
17. まりン

 現在はアメリカ合衆国、ロサンゼルスに永住している彼女の来日コンサート。バンド形式のコンサートではなかったけど、ピアノ弾き語りと、サポートメンバー(キーボード兼ベース)を迎えての1時間半ほどのステージだった。

 オープニングはニューアルバムのタイトルチューンである"Right Now"のピアノ弾き語りでしっとりと演奏がスタート。3曲目からサポートメンバーであるJeff Babko氏を交えて、バンド風にポップなステージに一変。

 5曲目が終ってからMC。前日の大阪公演で、インターネットで発売している今回のニューアルバムをデビューさせたと報告。今持っている自分の全て、感性的にも金銭的にも全部つぎ込んで制作したので成功させたいと言っていた。彼女自身まだ世界で通用したいという夢を捨てていないので、今回のアルバムは、日本語の曲6曲、英語の曲7曲という構成。

 ここ2、3年は、アメリカとかカナダとか一人でピアノでコンサートを行ってきたらしいのだけど、やっぱりアニメ経由で彼女の存在を知っている人もいて、未だに「マクロス」のお世話になっているのは複雑な気持ちだけど、全く無名よりか、「えっ、あのマクロスのミンメイ?嘘でしょ?」と言われた方が嬉しいので、ちょっと複雑ではあるけれど、ありがたく感じながらもこの曲は、他の国に行ってもかかせない曲、というわけで、随分長い間ファンも聴いてないであろう、アニメ「映画版:超時空要塞マクロス」のテーマソングであり、彼女を一躍有名にした「愛・おぼえていますか」を演奏。続いて懐かしのナンバー「シグナル」「いつものパーティー」が演奏される。「いつものパーティー」は元々デュエット曲なので、リハーサルでどうしようか悩んだ挙句、「これはみんなへのテストです。歌詞を覚えているかどうか」ということで、みんなの協力を得て、サビのパートを真里さんとファンとでデュエット。

 今回のアルバムは元旦那であるJames Studerの巣を飛び立って、co-arrangerを持たない形で完成させた彼女にとって非常に大切な意味のあるアルバムであり、またギタリストにTOTOのメンバーであるSteve Lukatherが参加している。TOTOのサポートメンバーも務めたJeffには、TOTOのメンバーと彼女を結びつける役割を果たしてもらって、LA Music Awardにノミネートされなかったら、こういうこともなかっただろうと、頑張っていればいいこともあるんだって感じたことを語った。

 アルバムの制作自体は、あまり辛いこともなく、久しぶりに現場に帰るという感じで、根っからのミュージシャンである彼女にとっては、幸せな状況だったと、アルバムと同時発売になったメイキングビデオからその模様の一部を上映してくれた。

 また来日直前にやっていた仕事で、自分の音楽を信じてくれているファンの人に、是非映画音楽をやってほしいと頼まれ、90分ぐらいのモノクロの無声映画のサントラを弦楽四重奏で、やったことはなかったのだけど、ピアノも含めて書き上げてきたことを報告した。そしてそのサントラの中から"sayonara"をピアノで演奏。

 続いて、またTOTOのメンバーがサポートして完成した曲だけど、バックにいないので一人で演奏するけど、「いつかそんなことができたらいいよね・・・Mari Iijima with TOTO・・・ちょっともう先の先の夢かな・・・コツコツコツコツと頑張ってたら夢は叶うかもね・・・だってそうやってコツコツとずっときて、やっぱり色んなものをこう手に入れてきたっていうか、届いてきた?っていうか、夢に・・・だからまだまだ・・・たまにこう、ハァ、もう疲れちゃったなぁ~っとか思いもあるんだけど、やってくしかないじゃないですか?やっていきます!」と力強く力説して、"Sing for Me"を披露。

 さて、コンサートも終盤にさしかかって、リズムのバッキングが入って、再びアップテンポな曲のオンパレード。元気に"GAMBARE !"が終ったところで、「まあこういう形のなんていうの・・・近い感じで、キーボード二台でっていうコンサートもいいけど、今度はまたバンドでやりたいよね・・・。まあ、あまり高望みはせずに、ええ、こういう形でコンサートをできたことを感謝しながらですね、でもやりたいことは叶えられるように、また、うん、努力していきたいと思っていますので・・・」とMCでしめた。そして最後にピアノで"Rained Again"をしっとりと演奏。

 しかしアンコールなくして、コンサートは終らない。そして彼女が再登場。「どうもありがとうございま~す。今、そうですね、ステージに立っても、家の中にいても本当になんかこう自然に無理をせずに生きていられるという私になりましたので、またエネルギーを一杯蓄積して、え~っ、爆発します・・・」と語った。

 そして「今日本は二世ブームじゃない?」と、松田聖子さんの娘であるSAYAKAの話をしたかと思いきや、自分の息子であるAndyとRyanをステージに呼び、彼らがバックコーラスを務めたという"Take It Easy"を親子で元気にパフォーマンス。ギャラは払っていないけど、ゲームボーイ・アドバンスのゲームを買ってあげたそうだ。

 そしてファンの熱い声援に応えて、第二アンコールに登場。「ほんとみなさんどうもありがとう。・・・ええ、どうしよう、もう一曲やる曲ないよ・・・」(会場爆笑!)。「ちょっと待って。みんなの助けが必要ですね~っ」。そしてピアノで和音を押さえる。「Dコードです・・・D、OK。まりン一緒に歌う?」。会場からは歓声が。「でもピアノのこの曲ね、弾きたくないから、みんなで斉唱する?でも伴奏してほしい?みんなで一緒に歌う?伴奏しながら一緒に歌う?なんてどんどん話が難しくなって・・・ハハ。いいやみんなで一緒にただ歌おう!全部歌う?一番だけ歌う?なんてまた質問・・・ハハハッ。オッケー、じゃあ適当に行くところまで行きましょう!」。そして会場全員で彼女自身のテーマソングである「まりン」を合唱。

 ほんとに第二アンコールまでは準備してなかったようだ。「どうもありがとう。また来年来れるように応援してください。バイバ~イ!」と言い残して彼女は舞台を去った。

 そして公演後、CDやビデオのグッズを買った特典として、サイン会が行われた。小学校時代からファンだった真理さんにサインを貰えて、まじかで見れて、短い会話を交わせて、上機嫌でライブを楽しんで帰ってきた自分であった。
# by august_moon | 2009-06-27 04:09 | エピソード
飯島真理 \"Concert Tour \'95 SUPER SONIC BOOM\" 1995年10月13日 新宿リキッドルーム_c0026024_46119.jpg

【演奏曲目】
1. Super Sonic Boom
2. Shake ! Shake !
3. Magic Eraser
4. Is There Anybody Out There ?
5. シグナル
6. Miss Sally
7. Sunset
8. Stop Keeping in Touch
9. Well you needn't
10. Love is coming back
11. Mr. Groovy
12. ガラスのダーリン
13. Forever Cheer Girl
14. Come on !
15. Secret Time
16. GAMBARE !

 当時、夜遅くまで会社勤めをしていた自分も、この日ばかりは、当日券で「真理さんのライブに行くぞ!」と、上司も同僚も仕事も後にして、駆けつけたライブだった。真理さんが、サウンド・プロデューサーでもある、ジェームス・スチューダーと結婚してから、生活の拠点を海外に置いていたので、彼女のライブは、まさに来日公演。それだけ観にいく価値のあるライブだと思った。
 
 今回のライブはオール・スタンディング。それにしても彼女のライブのおもしろいところは、ファン層が二つに分かれていること。最前列はまさに熱狂的ファンが陣取っていた。彼女はデビューのいきさつもあって、アニメの声優として、彼女のファンになった人と、シンガー・ソングライターとしてファンになった人とが混在する。
 
 さて、オープニングは最新アルバムからのタイトル・チューン、"Super Sonic Boom"と、"Shake ! Shake !"で、元気良くスタートした。"Super Sonic Boom"は真理さんいわく、「Mari流テクノ」で、"Shake ! Shake !"はツイスト系サウンドだった。オリジナルのホーン・アレンジは、かの有名なJerry Heyとあって心地よかった。
 
 3曲目からはミドル・テンポで、まさに西海岸サウンドを聴かせてくれた。
 
 4曲目の"Is There Anybody Out There ?"はちょっと、Gloria Estefanの、"Words Get In The Way"を思い起こさせる、ミドル・テンポのラテン・バラードだった。
 
 5曲目の「シグナル」はちょっと懐かしい1984年のセカンド・アルバムからの歌。このライブが行われた当時1995年は、「渋谷系サウンド」なんて言葉とジャンルが流行っていた頃で、「私の昔の曲にも、今で言う渋谷系サウンドってあるんだよっ」なんてコメントをしてから歌ってくれた。そしてそのまま都会派のサウンドを引き継いで、"Miss Sally"を披露。
 
 7曲目の"Sunset"はなんと言っても彼女のバラードの中でも、名曲中の名曲だが、確か、スタッフが引退するか何かの記念に、プレゼント、と言うことで、彼女が今回その彼の好きな曲として披露したような記憶がある。
 
 10曲目の"Love is coming back"も"Sunset"に負けないぐらい美しいバラードだった。
 
 11曲目の"Mr. Groovy"と、12曲目の「ガラスのダーリン」も人気の高い曲だ。Major7のコードが爽やかで心地よい曲とでも言おうか。
 
 "Forever Cheer Girl"からは再び元気なロック調の曲になって、いよいよライブも佳境に入ってきた。この曲は、真理さんが好きなバスケット・ボール・チーム、Los Angels Lakersのために捧げた曲だ。ライブの終わりだったか、MCの中でか、"Go Lakers !"なんて叫んで、熱狂的なファン振りを見せつけていた。
 
 14曲目の"Come on !"までは、ニュー・アルバムからの曲がほぼ網羅された形のライブだったけれども、最後には、懐かしい曲、"Secret Time"と、"GAMBARE !"も歌って、力強いメッセージを残してくれた。
 
 あっという間のライブだったけれども、2~3曲ごとに挟まれた真理さんのMCでは、海外での生活など、ファンへの報告も忘れてはいなかった。
# by august_moon | 2009-06-27 04:06 | エピソード
崎谷健次郎 \"SAKIYA LIVE CIRCUIT 2001\" 2001年6月9日 名古屋TOKUZO_c0026024_6123143.jpg

【演奏曲目】
1. 愛の時差 (Difference in Time)
2. さよならも言わずに
3. あじさい
4. 6月、絵と君と
5. WITH
6. もう一度夜をとめて
7. 与えられた砂時計
8. 銀河の丘
9. I can't make you love me
10. 不安定な月
11. You'll miss me
12. 終わらないTango
13. THIS TIME
14. THE RIGHT BEAT
15. 栄プリンス通りMISONIKOMIX
16. I Wanna Dance
 ~アンコール~
17. Melody
18. Love is... beautiful
 ~ダブルアンコール~
19. KISSの花束

 個人的には1992年の"LADY IN LOVE"ツアー以来、実に9年ぶりに崎谷さんの姿を拝見できることになった。昨年偶然にもCDショップで、"Love is... beautiful"のシングルを見つけていなかったら、崎谷さんが今も音楽活動を続けていることは知りえなかった。

 前回のツアーは惜しくも当日券も完売とあって、ライブを観に行くことが出来なかったが、今回はファンクラブにも入り、先行予約販売でチケットを手にし、ライブに行けることとなった。それも土曜公演を狙って、遥々名古屋まで行くことに・・・。

 まだ梅雨時で蒸し暑さの残る名古屋に到着。9年ぶりの崎谷さんのライブはどうなっているかな、と期待を胸に会場に到着・・・。大きなコンサート・ホールではなく、ライブハウスで行われることは分かっていたものの、入り口の小ささにまず愕然とした。そしてまた開場30分前だというのに、お客さんが誰もまだ来ていないことにも愕然・・・。本当に大丈夫か~ぁ?と再会まであと少しという段階で、ライブの行方が不安になってしまった。

 名古屋の人の暮らしぶりなのか分からないが、それでも開場時間ギリギリには人の列が出来始めていた。

 いよいよ開場。中はこじんまりとしていて、椅子も用意されていたが、キャパは100人ぐらいといった所・・・。最後に崎谷さんのライブに行ったのが、中野サンプラザでのことなので、それと比べるとあまりにも寂しかった。でもステージまでは3メートルといった至近距離。

 まずは個人的な趣味で、機材チェックから。ステージにはL字型にキーボードが配置されていた。中央にはヤマハのP-200のステージ・ピアノがあり、その上には、ショルダー・キーボードらしきものが置かれていた。今までの崎谷さんのライブでは使用されなかった機材。今回は何かが起こるような予感がしていた。

■YAMAHA P-200
崎谷健次郎 \"SAKIYA LIVE CIRCUIT 2001\" 2001年6月9日 名古屋TOKUZO_c0026024_6171781.jpg


 そして本番がスタートした。ハイハットのカウントが始まり、崎谷さんがピアノでモータウンのビートを刻み始めた。1曲目はファースト・アルバムの1曲目に収録されている「愛の時差(Difference in Time)」だった。

 続けて2曲目は、これまたライブでは聴いたことのなかった、「さよならも言わずに」。しかし、サビではいきなりトラブルが。崎谷さんの喉の調子がまだ良くないのか、高音域の声が出ていない!この曲のサビは音程の高低差が激しいので、ファルセット・ボイスがなんだか苦しそうだった。それでも何とか歌いきってくれた。

 「皆さんこんばんは、崎谷健次郎で~す」と、最初のMC。ここで今回のライブの構成について説明してくれた。実は今回のライブの前に、インターネットでリクエストを募っていて、リクエストの多かった順に曲を並べてライブを構成してあるとのことだった。でも崎谷さんからすると「なんでこの曲が聴きたいんだろう?」lという曲が多かったらしい。崎谷さん個人としては好きな曲でも、楽曲としてはちょっと地味だなと思えるものとか、こんなにこの曲を好きでいてくれたのかと思えるものもあり、今までライブでもほとんどやったことのないものも今回演奏してくれるとのことだった。
 
 中でも1曲目の「愛の時差」もライブでは、ほとんどやったことがないと言っていた。この曲が発売になった1987年当時を振り返りつつ、「歌詞に時代性が出ていて、♪メキ~シコの缶ビ~ル~♪、今誰も飲まんぞ!みたいな・・・。ライム中入れますか?みたいのありましたけども・・・」と笑いながら話していた。

 そして3曲目はこの季節にはぴったりだが、崎谷さんも意外なリクエストだったという、「あじさい」だった。イントロが始まると、観客からも「お~っ」という懐かしさと、意外だというような声がもれた。

 続いて4曲目は「6月、絵と君と」となんともレアな選曲。そして隠れた名バラード、「WITH」へと続いた。

 ここで2回目のMC。「WITHなんかも、もうなんか、CDみたい?そうでもない?あの~っ、今日打ち込んでいる、このバックで流れている音はですね、今日のために僕が用意したものなんですけども、え~っ、昔のCDを聴き返して、自分でコピーして作ったんです。ですから僕が弾いているこのキーボードはちゃんと弾いてますからね」。(会場から爆笑)。「カラオケじゃないですから。ねぇ。よく出来たカラオケみたいな・・・。結構色々、もう今5曲弾いただけでも色んな音を弾いてたんですけども、たぶんどの音を弾いているのかいないのかってのは、なかなか分かりづらいかなというのが、僕、とっても残念なんですけども、一応、自分でバックの音を作るにあたって、コーラスも入れてきて、(ファルセットで)♪I wanna be with you~♪なんてやってましたけど、それが近所にちょっともれてなんか、「あの部屋には幽霊がいる」・・・なんかもう特報王国に出そうな感じですけども・・・」と、裏話をしてくれた。

 「さて、せっかく名古屋の皆と会えたんだから、色々お話をしたいと思ったりしてます」と、再び長いMCタイムに入った。今回皆から頂いたリクエストを見てみたら、忘れていた楽曲とか、全然やっていなかった楽曲、どうすればいいかなぁと、思った楽曲とかがあったらしいのだけれど、そんな中で色々懐かしいことを思い出したそうだ。そしてそんな折、ファンの一人から、崎谷さんが初めて「夜のヒット・スタジオ」に出演したときのビデオを頂いたそうで、そのビデオを見て自分でもびっくりした話をしてくれた。それは一言で言うと、「時代」ということで、自分で歌っていて気づかないことが、ステージ演出で行われていたことだと話してくれた。例えば、自分のバックダンサーが、蛍光色のボディコンを着て、ポールにまとわりつきながら踊っていた話だとか、「ふられ気分でロックン・ロール」を歌ったTOM CATみたいな大きなサングラスをかけている自分の姿にも驚いた話をしてくれた。

 またテレビに出演するとはどういう心境だったかという話をしてくれたのだが、何の準備もないまま放り出されるという感じだったと話してくれた。それから、楽屋での話や、リハーサルの話をしてくれて、様々なアーティストの舞台裏での話をしてくれたのだが、例えば河村隆一のように、ステージでは「全てカメラ目線で行く」というように、自分で決め込んでおかないと、気が付いたらTOM CATみたいになってしまっていた、という笑い話をしてくれた。しかし2回目の出演のときは、教訓が生かされて、きちんと今の崎谷さんになっていたそうだ。

 長~い面白トークが終わり、「さて、そんなねっ、懐かしい気持ちを思い起こしながら歌いたいんですが、やっぱこの曲はねっ、はずせないというか、リクエストも多かったんです。あらためて、本当に新鮮な気持ちで歌います」ということで、ヤオヤ(ROLAND TR-808)のパーカッションが鳴り、「もう一度夜をとめて」が披露された。

 続けてはアルバム"delicate"からスローな楽曲、「与えられた砂時計」が演奏された。

 そしてピアノとパッド系の音色を重ねた柔らかい音色のみで弾き語られた、荘厳なバラード、「銀河の丘」には感動した。何しろこの楽曲は崎谷さんのオリジナル・アルバムには未収録の楽曲で、自分にとってもあまり馴染みのない、隠れた名曲だったからだ。会場の空気を巻き込み、皆が聴き入っているのが分かるほどだった。

 バラードが3曲終わり、MCへと入った。今回のツアーを回ってきて、崎谷さんを初めてみる人もいるだろうけど、「ピアノの先生か?」と思うほど、硬いイメージを抱く人もいると思うけど、そういうイメージだけでなくて、お茶目なところもあるんだよ、というのも見せたかったようで、例え話で、「なんか、こう、片思いの人がいてさぁ、いつもバス停で話せないまま、それで友達になってみたら、結構エッチな人だった・・・みたいな、そういうがっかりってあるじゃないですか?・・・って、どんながっかりなんだか分からないけど・・・俺がエッチな人みたい・・・」と、会場は笑いの渦に包まれた。「まあ、なんかエッチ話になっちゃんですけど、それで札幌に行ったときにですねぇ、思わず僕、しゃべっちゃった話があって、それは去年ですねぇ、僕すすき野に行ったんですけど・・・」ということで、北海道旅行の話をしてくれた。それは崎谷さんの知り合いに北海道出身の社長さんがいて、彼の会社の社員旅行に一緒に連れて行ってもらって、札幌ビール園に連れて行ってもらったり、ジンギスカンの食べ放題に行って、ほろ酔い加減でホテルに戻ってきたら、「崎谷さん、夜はこれからだから、これから・・・すすき野行きましょうよ・・・」と誘われて、「キャバクラ初デビュー、崎谷健次郎・・・」、「キャバクラってさぁ、もうエッチなところ、イヤぁ!みたいな人もいるかも知れないですけど、おしゃべりすることが主たるもので、それ以上のことはないんですね、ああいうところは・・・(笑)、一応言っとかないとさぁ・・・。もうすんごいところ行って来ちゃったんじゃないの?みたいな・・・思われちゃうとあれなんですけど・・・」、と多くの女性ファンは知りえない世界を事細かに説明しだしては、笑いを取る崎谷さんがいた。とにかくキャバクラ初体験で、とにかく驚いたり、緊張して冷や汗をかいたりしつつも、自らカラオケタイムでは歌を披露したり、それを聞きつけた店長にサインを求められて、きちんとサインを残してきた話とかをしてくれた。

 それから話は北海道から名古屋の話に・・・。実は崎谷さんはツアーの一週間前にも名古屋に友人の結婚式に呼ばれて、来ていたそうなのだが、そこで「こんな歌を歌いました」、と言って、「きみのために僕がいる」を弾き出した。会場の空気は一気に静まり返った。そして崎谷さんが、「♪同じ名前で 二人 暮らさないか~♪、みたいなね」とサビに行かずに歌い終えてしまったところで、会場からはもっと聴きたいというような声があがった。
 
 そして崎谷さんがその友人Y氏のことを話していたら、「私ですか?」とY氏が名乗って、ステージ上に呼び出されることに。そして奥さんは客席の横のほうにいたのだが、最後にはみんなで、せ~ので、二人に「おめでとう!」とお祝いのメッセージを送ってあげた。そして「これからも引き続きライブをお楽しみください」と言って、ライブに戻った。

 続いては、崎谷さんが大好きだと言う80年代の名曲、ボニー・レイットが歌った、"I can't make you love me"をカバーした。オリジナルのピアノ演奏は、ブルース・ホーンズビーということで、崎谷さんも絶賛していた。

Bonnie Raitt "I can't make you love me"


 しっとりと歌い上げたところで、次の曲へつながるMCを。何年も歌っていると、その時の自分にもう一回会うような気持ちで歌を歌ったりしているとのことで、どんな気持ちで当時歌を歌っていたかなとか、若すぎてその意味がわからなかったというようなことがあるらしいのだが、次に歌った、「不安定な月」の作詞をした有木林子さんとは、長い付き合いで、その歌詞の出来栄えがロマンティックで、いい詞だなぁと当時も思ったらしいのだが、色々なことを思い返しながら、彼女の生い立ちと重ねてみると、歌詞の中で、戦士が故郷を離れて亡命するという話も、その歌詞の中に彼女の幼い頃の気持ちや、見た景色が歌われているのではないかと思うようになったそうだ。

 ここからは一気にアップ・テンポの曲に。"You'll miss me"を歌っている最中、カウンター・バーの厨房からいい匂いがしてきて、ブリッジの途中で、「なんかいい匂いがするなぁ」と崎谷さんはつぶやいていた。

 「そろそろノッて行く?楽しい曲!楽しくなっていくぜぇ!」、「終わらないTango!」と叫んだところで、ラテンのリズムのイントロが流れ出した。これもアルバム未収録のレアな楽曲の一つだった。

 続けざまに細かいシンセ・ベースのフレーズが心地よい"THIS TIME"のイントロが始まった。「みんなこの曲知ってるか~い?!」と叫んでは、ブラスのフレーズを弾き始めた。途中歌詞を忘れてしまうところがあったけれど、そこは熱烈なファンによって、助けられた部分があった。そして間奏のギター・ソロの部分では、ステージ・ピアノの上に用意してあった、ショルダー・キーボードをしょって、前に出てきては、頭の上で弾くなどの曲芸プレーを披露しては、「柄にもないだろう?」と言っては、はにかんでいた。そして曲はそのままメドレーで"THE RIGHT BEAT"へと入った。

 会場からは大きな拍手喝采が鳴り響いた。そして崎谷さんは「普通の曲だけじゃ終わらない。今日は持ってきた!名古屋スペシャルの楽曲!それもリミックス・ダ~ンス・バージョン!皆で挑戦してみたい!俺も初挑戦!にゃ~ごや弁のラップ!題して、栄プリンス通り味噌煮込MIX!」、ということで、曲がスタートした。崎谷さんが最初に歌詞を読み上げ、皆でラップで合わせるという感じで、皆で楽しめた曲だった。それもこの頃ゲームセンターで流行っていた、コナミの音ゲー、ビート・マニアや、ダンス・ダンス・レボリューションのように、3パターンぐらいの伴奏があった。そして段々とテンポが上がっていき、難易度がアップしていくといった感じだった。もっとも一緒にラップをするのが面白いと言うよりも、ラップの歌詞そのものが笑えてしまったのだが・・・。なぜなら;

 レベル1:「名古屋に来たら、味噌煮込み食べにゃいかんでYo!」
 レベル2:「漬け物はおかわりOK、つい食べ過ぎだわ!」(味噌煮込みうどんで有名な山本屋本店の実話)
 レベル3:「ナナちゃん人形、どえりゃ~っでかいでYo!」
       「ナナちゃん人形、着替えるのにどえりゃ~っ大変だわ!」

 「オーケー、皆ありがとう!名古屋最高!次で最後の曲で~す!」、「どえりゃ~大変だわ!」と叫んだところで、恒例のイントロ、「ステップ、ステップ、チャッ、チャッ、チャッ、音楽に合わせて踊ってみましょう。Final Dance!」ということで、"I Wanna Dance"でフィナーレ。そしてまたもこの楽曲の間奏ではショルダー・キーボードを持ち出してきて、会場も大盛り上がりになった。

 ここでステージを降りる、崎谷さん。でもアンコールを期待する拍手は鳴り止まなかった。

 そして崎谷さん再登場。「皆楽しんでくれてる?バラードだよ、次は・・・座ろうか?」と言われて、ようやく皆着席。

 「次の曲は"Melody"」ということで、しっとりとした定番曲を披露してくれた。

 「おふざけあり、じっくりした曲ありといった感じでコンサートやってきましたけども、何回歌っても自分の気持ちを歌った曲って言うのは、その時に満たされない気持ち、満たされなかった自分が、その曲の中に生き続けているというか、そういうことってありますね。次に、最後に聴いてもらう曲、これも僕の大切な曲です。"Love is... beautiful"」ということで、しっとりとしたピアノの弾き語りでライブを締めくくった。

 閉幕の音楽のオルゴールが鳴る中、崎谷さんは最後のMCをした。「こうやって応援してくれている皆がいる限り、僕は頑張っていい音楽を作っていきます。そして今年の年末には僕のオリジナル・アルバムといいますか、ちょっと変わった形でのフル・アルバムをですね、企画しています。内容はですね、ちょっと今言えないんですけども、非常に意外なことに僕は挑戦したと思っています、そしてその企画は、たぶんクリスマスの頃にはぴったり合うようなそんなアルバムになると思っています。どの会場に行ってもねぇ、皆ほんといっぱい来てくれて、嬉しいです。本当に。また名古屋の皆と絶対会いに来ます。応援してください。今日はどうもありがとう!」と別れの挨拶を告げた崎谷さん。

 しかし、ダブル・アンコールに応えて、崎谷さんが再びステージに。

 アンコール曲は、「KISSの花束」。「♪I say I love~you♪」は皆で合唱。

 「皆最高!今日はどうもありがとう!また会おう!また会いましょう!皆大好き!」と言って、前列の方の人たちと握手を交わして、「絶対皆忘れないよ!ありがとう!」と言って、みんなの拍手を浴びる中、崎谷さんはステージを降りていった。

 久々に小さなライブハウスで観た崎谷さんのライブは、かつて大きなホールで観たそれとは全然違っていたと思った。崎谷さんの生のトークが多かったせいだと思うが、その分崎谷さんの人柄をより知ることが出来たと思った。でも昔だったら、デートにつかえるライブだったけど、今となっては笑いもありで、今ひとつムードをキープするのは難しいかなとも思った。

 さて、名古屋旅行のお土産には、「銀河の丘」が収録されているコンピレーション・アルバムの「富良野Chapel Concert」と、山本屋本店の味噌煮込みうどんセットを買って帰ってきた。


 ふと記憶を辿ってみれば、Bonnie Raittの"I can't make you love me"は大学時代のコピーバンドで演奏した曲でもあったなぁと思い出された。
# by august_moon | 2009-06-26 06:14 | エピソード